2018年3月、おひさま発電所が生み出した自然エネルギーを提供する電力小売会社「飯田まちづくり電力株式会社」が、(株)飯田ケーブルテレビ、(株)飯田まちづくりカンパニー、おひさま進歩エネルギー(株)が出資して設立されました。
昨年 11月、経済産業省から小売電気事業者の登録を受けて、今年4月には飯田市と「 地域エネルギーに関する包括連携協定 」を締結。電力供給の準備を進めてきました。
そして7月1日、いよいよ飯田市公共施設を皮切りに電力供給を開始しました。
この日供給が始まったのは、
飯田市内の小中学校、公民館など8施設。
今後、市内の小中学校と公民館など計50施設で、順次供給を始めていきます。
電力供給では、お客様の使用量を事前予測して電源を調達、使用状況を常にモニター監視して、電力不足が起きないように運用していきます。
供給初日 17時までの販売実績は、425 kWhでした。
監視モニターを見ると、
オレンジの線グラフが事前の予測需要量、青の棒グラフが確定した実績量、赤の棒グラフが未確定の実績です。
各時間帯の使用量は、ほぼ予測通りの推移になっています。
飯田まちづくり電力は、おひさま発電所の電気から、当面は調達する電力の約3割を地域の自然エネルギーでまかないます。
今後、需給バランスを見ながら割合を高めて、3年後には5割にすることを目指しています。
一般家庭に設置された太陽光発電の固定価格買取制度の買取が11月から終了していく、いわゆる卒FIT電力も適切な価格で買い取っていきます。
個人のお客様へのサービスは、今年9月頃に開始予定で、子育て世帯やUIターン者への電気料金の割引プランを準備しています。
営業エリアは、主として飯田市及び下伊那地域、長野県内です。
飯田まちづくり電力の会社事務所は、飯田市りんご並木に隣接した再開発エリア内にオープンしています。
おひさま進歩エネルギーは2004年から、自然エネルギー普及やエネルギーの地産地消を目指して、全国の皆さまから市民出資「おひさまファンド」へ寄せられた出資金をもとに、おひさま発電所の建設を進めてきました。
2019年6月現在、おひさま発電所は、 自社で運営する施設だけで420ヵ所(設備容量7567.61kW)になっています。
飯田まちづくり電力は、おひさま発電所が生み出す「地産」の電気を地域に供給して、「地消」につなげていこうと設立されました。
直売所で地元野菜を売っているのと同じように、生産者の顔の見える電気販売を目指していきます。
皆さま、応援よろしくお願いします!